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  • 執筆者の写真gondo-jibika

令和3年12月30日㈭~令和4年1月3日㈪ 休診


令和4年1月4日㈫より通常診療いたします。






初診のオンライン診療が一部条件のもと解禁されたことを受け、当院では再診だけでなく、初診患者様のオンライン診療も利用できるようになりました。来院が難しい時は是非ご利用下さい。














市報かんざき 3月号 診療所だより

に掲載させて頂きましたものを

一部抜粋しました。



皆様こんにちは


この度は脊振診療所と脊振交流センターのリニューアルオープンおめでとうございます。

コロナ禍の花粉症との付き合い方というテーマで、花粉症の原因や治療、風邪の見分け方などをできるだけ分かりやすく解説したいと思います。

花粉症、アレルギー性鼻、鼻炎などと色々な呼ばれ方をしてますので、少し整理します。

まずアレルギー性鼻炎を通年性と季節性に分けます。通年性のアレルギー性鼻炎はハウスダストやダニを原因とします。ダニが増える夏に1回めのピークがあり、寒くなってダニが死ぬ頃の布団やエアコンのホコリによって2回めのピークがあります。季節性のアレルギー性鼻炎を花粉症と呼びます。2月中旬から4月頃までスギ、ヒノキ。5月から7月頃までカモガヤやムギ。秋のブタクサ、イネ。このように通年性と季節性のアレルギー性鼻炎は年間を通して存在し季節ごとに原因は変化します。次に症状ですが、通年性も季節性も共通で、クシャミ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみです。のどが痛くなったり咳や痰が出たりして風邪と紛らわしい時があります。アレルギーの鼻汁は透明サラサラですので、黄色い鼻水の場合は風邪か副鼻腔炎を疑ってください。採血や皮膚の検査で原因となるアレルギーを確定できますので、疑わしい場合は検査をお勧めします。最後に治療に関しては、基本的には抗ヒスタミン薬による内服や点鼻薬による治療が中心となり、ドラックストアで買えるものも増えてます。最近話題となっている舌下免疫療法は唯一の根治治療と言われており、スギとダニに対して治療可能です。2〜3年の内服治療で8割近くの人に効果があると言われています。その他皮下注射による治療やレーザー手術もあります。一般的には幼少期はダニアレルギーが多く、学童期から花粉症が増えてきます。

佐賀県は40%以上の人がアレルギー性鼻炎を持ち、これは全国平均と同じくらいです。まずはご自分のアレルギーを知ることが大切だと思います。症状が紛らわしい場合がありますのでコロナが収まるまではアレルギー性鼻炎の方はコントロールしておきましょう。

次にコロナの話を少しさせて頂きます。コロナウィルスも風邪の仲間です。症状は発熱、咽頭痛、頭痛、咳、倦怠感などアレルギー性鼻炎とは随分違いますが、嗅覚障害を認めることがあり、紛らわしくなることがあります。風邪はウィルス性と細菌性に分かれます。ほとんどの風邪がウィルス性で、アデノウィルス、手足口病、ヘルパンギーナなどは夏に多い風邪です。RSウィルス、インフルエンザウィルス、コロナウィルスは冬場の風邪と考えますが、最近ではどれも年間を通して認められます。細菌性の風邪には抗生剤が有効ですが、ウィルス性の風邪に対しては効果が期待できません。ウィルス性の風邪に対しては、ワクチン予防接種と抗ウィルス薬の開発までは対症療法しかありません。ワクチンは事前に抗体を作る準備をして自分の免疫でやっつけましょうと言うものです。もうすぐワクチン接種が始まりますが、治療薬はいつになるか分かりません。それまでは、ウィルスに感染しないように今まで通りに感染予防して、多少のウィルスは自分でやっつけられるようにしておきましょう。免疫力をあげるために睡眠、栄養、適度な運動を行いましょう。地元でとれた美味しい野菜や米を食べて、野山を散歩してぐっすり眠ることがお勧めです。

最後になりましたが、脊振町には学校検診以外にもドライブや水遊びなどでもたびたびお邪魔させて頂いており大好きな町です。

コロナの終息と皆様の健康を心よりお祈りします。




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